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出来ることが多い探偵事務所

私が想像できる探偵の仕事は少ない。しかし、実は出来ることは想像していたよりもたくさんありました。

探偵と聞いて、私が想像できるメニューなんてごくわずかです。
情報はテレビドラマ程度ですから、そんなもんなのです。
でも、少し調べてみるとできることがたくさんあって驚きました。

不倫や浮気調査以外にも、人を探してくれたり嫌がらせ調査、ストーカー調査など、いつ必要になるか分からないような身近な問題にも役にたってくれるようなメニューもあるのです。
当たりまえですが、生きている以上何時思いがけないトラブルに巻き込まれるか分からないのです。
人と関わり人と接しながら生きている以上、色んな人と出会い色んな人と話をしなければなりません。
その時、思いがけないことが発生することもあるかもしれません。
私はいみじくも一人の親ですから、自分の事よりも子供の安全や幸せを考えます。
ちゃんとしっかり生きて行って欲しいともちろん思っているのですが、危険なものに遭遇することもあるかもしれません。
その時、どうやって我が子を守って行ったらよいのか。
偶然インターネットで見つけた探偵事務所。
今現在は必要ではないのですが、もし何かあったら相談してみようと思っています。
もちろんそんな日がこないことが一番なのですが。
綺麗ごとだけで生きて行けないことは私だって知っています。
理不尽なことや弱い者がいつも損をすることも知っています。
でも、負けていられない時、自分で方法を探して見つけて行かなければならないのです。
そんな時、もしかしたら頼もしい存在になってくれるかもしれません。
皆が安心して暮らせる世の中が早くできれば良いと思う。
でも、それまではやはり自分で何とかして行かなければならないのです。

探偵からの報告に苦悩する

なかなか危なっかしい人ってことですよ。
探偵は立ち上がる。
よくお考えになった方がいいと思いますよと言い残し、探偵は去って行った。

あとに残された僕は考え込んだ。
結婚して守ってあげるというのもひとつの手ではあった。
が、例えば新居に僕が帰宅すると、彼女はストーカーに殺害された後かもしれない。血まみれになり変わり果てた姿で転がっているおそれすらあるのかもしれない。

マンガを読んでいたあの呑気な横顔にその危険を告げるというのもあり得ない。
すっかり僕が彼女の過去を知ってしまったと告げることとなる。
彼女は傷つき、僕から去ってしまう。

探偵に仕事を依頼する

幾日か悩んだ。
見もしない男と彼女の悩ましい姿が浮かび、苦しめられた。
ストーカーするほど濃密な時間を過ごした男と女。
僕の嫉妬には際限がないような気がした。例え彼女と結婚したとしても、その男に一生付きまとわれるようなものだ。ロマンティストである彼女のことだ。
現実に生活を共にする男より、自分の愛おしい過去としてその男を美化してしまう可能性すらある。いつもふたりの間に横たわる見えない男。その存在に苦しめられ続けるなんて、僕には不可能に近い。
いっそ別れた方がいいのかもしれない。
が、そうすれば彼女とは自然消滅となるのだろう。こうまで愛情を抱いた女性は初めてだというのに、そういう気持ちもなにも理解されないまま、永久に僕の前から消えてしまう。
理解されないままきてしまったが、これほど身近に感じた人はいない。手を伸ばせば届くほど、彼女の気持ちや心の動きを感じ取って生きていた自分に改めて気づく。
辛いことや苦しいことも、彼女が理解してくれたらそれで報われる気すらした。大変だったねと心配してくれつつも、彼女は隣でマンガを読んでたりするのだ。呑気なもんだなと僕は思うのだろう。
幸福のかたちは人それぞれだ。